映画感想 ドラえもん のび太の夢幻三剣士

(><)<ネタバレ注意ナンデス!




 当時、テレビでやってたのをビデオにダビングして見てたのだが、
 そのときテレビ版では、放送終了後にこんなCMが……。



 当時は小学校後半。
 そりゃこっちのほうが記憶に残るよね? ね?


 まあそれはともかく、「西遊記」に並んで
 主題歌(劇中歌?)の激烈にカッコいい作品。




 サ・ム・ライ♪
 ってのがなんか世界観と違う気がするが
 そこはいいだろう。

 そしてシリーズ屈指の異色作でもある。
 三銃士という通り中世風の世界感という点も結構珍しいが、
 それ以上に、藤子先生は思考の根っこがSF作家というか、
「結果には必ず理由がある」という考え方をされており、
「謎」を残した終わり方はしないのだが、
 本作は徹底してもやもやした謎を残す。


 始まり方も西遊記やアラビアンナイトに似ている。
 なんとなーく変な世界を冒険するのび太。
 黄金バットって、この当時の子供にすら分かるんだろうか。
 ……って適齢期は俺よりちょっとしたくらいか。
 俺が分かったからいいんだろう。

「夢の世界に入り込む」という道具が明かされる。
 この時点でちょっと危機感がうすれるが、
 設定として面白いのでいいだろう。
 何の脈絡もなく出てくる謎の男から
 知恵の木の実を渡され、のび太はちょっとずつ夢の世界に浸食されていく。
 ……結局こいつは誰だったんだろう?
 ラストの演出も含めて謎の残る一作である。

「夢幻三剣士」のゲームを買い、その世界に入り込むのび太。
 しばらく苦労するものの、
「白銀の剣士」として選ばれ、カッコいいBGMとともに
 仲間たちを従えることに成功する。


 ここまですでに40分かかっているが
 ここまではあくまでオープニング。
 他3人らしき人物も出てくるが、
 ゲーム中に出てきていた責任感のないしずかちゃん、
 簡単に土下座するジャイアンなど
 どう見ても本家とは別人である。

 のび太はラッキーで本物のジャイアンスネ夫からも
「白銀の剣士」と認められ、
 なんとかリーダーとして竜退治に向かうこととなる。

「夢と現実がひっくり返る」という
 独裁スイッチ並みにわけの分からないうえ怖い機能で
 いよいよ夢世界が「現実」と定義されることに。
 ……さすがに無謀なんじゃ。思うけど、
 夢とあって警戒心が薄かったのだろう。

 まずは不死の力を得るため竜退治へ。
 またもラッキーで竜を倒すのび太だが、
 やはりのび太君だけあってとどめはさせない。
 ……ここで血を浴びておけば後半のピンチはなかったんだけど、
 まあそれでこそドラえもんだ。


 一度だけ蘇る力を得て、舞台はいよいよ妖霊大帝オドロームとの戦いに。
 すでにのび太が異常に強くなっておりらしくないけど、
 これは装備の力だと思おう。
 ドラえもんのチート力もあって敵は瞬殺。
 だがオドロームには適わない。
 前作のナポギストラーが弱すぎたためか、
 今回のラスボスオドロームはとにかく強い。バトルが熱い。

 現実世界には帰ってくるものの、
 夢世界を救うためもう一度戦いに挑むのび太たち。
 なぜか現実世界に干渉してくる妖精に呼ばれ、
 最終決戦に挑む。
 ちなみにジャイアンとスネ夫はここでお役御免。
 ……今回の2人はマジでまったく活躍しなかった。


 最終決戦は異様に勇敢なのび太だけで戦うことになる。
 四次元ポケットがないと言いながらタケコプターを当たり前に持ってたり
 なんか変な感じだが、
 ここら辺の矛盾や違和感は、主題歌のカッコよさだけで吹っ飛ばしている。
 ものすごい力技である。

 ラスト、オドロームに挑むあたりはテンポがよくかっこいい。
 ただ藤子先生の作品としてはなんかおかしい気がするのも事実である。
 藤子先生らしくない、雑というか、子供っぽい展開。
 ここら辺は子供のころに見られるかどうかだろう。
 現実世界に戻るのび太たち。
 夢の機械は、全編通して敵方で動いてたフクロウっぽいやつが持って帰っていく。
 結局こいつはなんだったんだろう?
 条件から考えるなら
「夢幻三剣士の世界を現実にするためのび太たちを利用したやつ」
 だろうか。
 ただ完全な悪だとすれば最後まで残ってしまったのはモヤモヤするし……。
 まあマクガフィンに突っ込むのも野暮か。


 最後のシーンも、なぜか学校が夢の中のお城と同じ位置に移動している。
 つまり夢の世界が現実に浸食しつつある。という、
 完全にファンタジー寄りのオチがつく。
 まあ本作は考えても答えが出ないのが売りだろうから
 何を考えても無駄だろう。

 ドラえもんらしくないけど、たまにはこんなのもいいかな。


コメント

 
あの校舎は謎ですよね…

コメント

 
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

Powered by FC2 Blog

FC2Ad


Copyright © 雨が降っても空を見る All Rights Reserved.