とめてるのは誰だ

とめてるのは誰だ

俺の前でとめてるやつがいる。


淋しい狩人 (新潮文庫)淋しい狩人 (新潮文庫)
(1997/01)
宮部 みゆき

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書いてるのが有名な人だから知ってる人もいると思う。
古本屋のじいさんと孫が色んな事件にまきこまれたり、
さほど巻き込まれてないのに首をつっこんだりする、
短編のミステリー小説である。

面白い。
ちょうど面白いというべきか。
「最高!」ってテンションあがるほどじゃないけど、
いわゆる中だるみがなく、ストレスなく読める快作。
短編集なので、
図書館にあったのをちょっとずつ読んできた。

で、あと読んでないのは最後の一遍、
「黙って逝った」だけになったのだが、

とめてるヤツがいるのだ。
もう2ヶ月も。

図書館には都合上日曜しかいけない。
なので読めるチャンスは日曜だけ。
でもその日曜に借りられてたら、その週はあきらめるしかない。
で、この2ヶ月、ずーっと借りられてる。
読めない。


普通に本屋とかにあるんじゃ?
それはダメだ。
ぶっちゃけ近くのブックオフにはあった。
でも他の本じゃダメだなんだ。
内容は同じでも、あの図書館にあるやつじゃなきゃ
それは俺がこれまで読んで来た本じゃない。
そんなの浮気みたいだ。

買ったらいいじゃん?
それもダメだ。
いや買う価値のある作品ではある。
たぶん全部読んだらどっかで買うと思う。
しかしすでに図書館で6分の5は読んだのだ。
最後まで図書館で読まなければ。なんか負けた感じじゃないか。


案内カウンターで聞いたところ、
別に誰かがずっと借りてて返しに来ないってわけじゃない。
ちょうど俺が行う日曜に限って誰かが読んでるらしい。
なんてことだ。運命が俺から引き離そうとしているのか。

予約しますか?
言われたけどもちろんダメ。
自分で行って、自分で読めなければ意味がないんだ。
俺が「ある日」を見極めて、ゲットしなければ。


そう、俺はスナイパー。
読んで来たあの本を狙うシュートチャンスを、
忍耐強く待ち続ける狩人・・・
ちょいと淋しい狩人なのだから。

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